「高配当ETFと言えばSPYDとHDVと、あとひとつは・・・」
VYMですね。
高配当ETFとして有名なのは私がコアとして保有しているSPYDとHDV、そして今回ご紹介するVYMです。
私は勝手に【高配当御三家】と呼んでいます。
この記事は、高配当ETFであるVYMの魅力について紹介しています。
(2020.12.31更新)
【読んでほしい人】
・FIREを目指している人
・高配当ETFに興味がある人
【FIRE】高配当ETF【VYM】は安定感が抜群!

VYMは高配当ETFのひとつです。
ETFは特定の指数(日経平均株価やS&P500など)に連動する運用成果を目指すファンドのことを言います。
ETF=Exchange Trader Fund
ざっくり言えば、たくさんの銘柄を集めてまとめて運用しちゃおうという事です。
もちろんメリットもあります。個別銘柄なら何かあれば暴落もありますし、最悪倒産してしまうリスクもあります。
その点、ETFはたくさんの銘柄達に支えられているので、1つや2つ成績が悪くても他がカバーしてくれます。
これ一つ買えば、分散投資はバッチリ!ですね。
▶VYMはいったいどんなETFなのか

VYMは2006年11月から運用されており、高配当御三家では一番歴史のあるETFです。
したがって、リーマンショックも経験しています。
運用している会社は世界三大運用会社である米国のバンガード社ですので、安心できます。
経費率も0.06%と格安です。大きな企業が運営してるからこその経費率ですね。
ベンチマークとして、FTSEハイディビデント・イールド・インデックスへの連動を目指しています。
米国株式市場における高配当銘柄を対象とし、REIT(不動産)を除く銘柄で構成される時価総額加重平均型の株価指数をいいます。
構成銘柄数は現在414にも上り、他の2つと比べてより分散が効いた投資を可能とします。
高配当について
他の2つに比べて分散投資が可能な分、分配金の利回りは御三家では一番低いです。
しかしながら、直近の配当利回りは3.21%で十分高配当と言える水準でしょう。(2020.12.30)
コロナショックの影響で、高配当銘柄の株価が低下した事からVYMの利回りも上昇していましたが、ワクチン開発ニュースなどの影響もあり、底値だった3月頃と比べると随分と回復しました。
依然として設定来の高値には到達していませんが、すでに大きく買い増すタイミングは終わってしまったのかなと、個人的には思います。
安値圏で推移していた間に買い向かった方はおめでとうございます。
増配率について

上の表とチャートはVYMから支払われた分配金の推移を表しています。
VYMは3月、6月、9月、12月の4半期毎に分配金があります。
設定年初来から考えると、増配傾向にある様ですね。
年間分配金のあった2007年からで考えると2倍以上に増配しています。
今年については、前年同月比で3月は減配、6月は増配、そして9月は減配となりました。
約11%の減配となりましたが、同じく高配当ETFのSPYDが41%の大減配となった事を考えると、まだ許容できる水準です。
また6月が増配していたので、12月の分配金にもよりますが、年間では増配ペースで推移しています。
12月の分配金がどうなるか期待ですね。
(追記)
12月の分配金がでましたね。
他の高配当ETFであるSPYDやHDVに引き続き、増配に着地しました。
年間でも前年比で2.25%の増配となり、このコロナ禍での結果としては十分すぎるでしょう。
ホルダーの方は一安心だったのではないでしょうか。
来年にかけて人類はコロナウイルスを克服し、経済活動も戻ってくる事を考えると更なる増配も期待できますね。
株価の推移について

出典:yahoo finance
上のチャートは2006年11月にETFが設定されてから現在までの株価の推移を表しています。
2009年にリーマンショックによる大暴落を経験しています。
余談ですが、この時の暴落っぷりは今回のSPYDを彷彿させるものがあります。
という事は、そこからの上昇はSPYDの未来予想図かもしれませんね(笑)
妄想はさておき、VYMは2020年1月12日の終値で94.78ドルと高値を更新しました。
リーマンショックによる暴落を乗り越え、設定来から約45ドル上がってます。この時点での上昇率は90%くらいでしょうか。
しかし、この後コロナショックが起きます。
チャートからも見て取れますが、大暴落になりました。

上のチャートは2020年のコロナショックにおけるVYMとSPYDの株価の推移を比較して表しています。
景気敏感株で構成されているSPYDは最大約47%の下落に至り、最高値の約半分にまで落ち込んでいます(HDVは約37%の下落)。
しかし、これに比してVYMは最大約31%程度の下落にとどまり、その後の回復も順調です。
VYMはSPYDやHDVと比べて構成銘柄が多く(当時は424銘柄)、分散化によって暴落耐性が他の高配当ETFより高いと言えます。
リーマンショックも乗り越えた実績もあり、暴落に弱い高配当銘柄がある程度の暴落耐性を兼ね備えている事は、個人投資家にとっては大きなメリットとなります。
VYMは高配当御三家としては他の2つのETFに比して利回りを下げますが、その分安定感は抜群と言えるでしょう。
構成銘柄について

上の表は構成上位10銘柄になります。
セクターはバラバラですが、すべて高配当の株が並んでおります。
ちなみに上位10銘柄のみを比べると、SPYDとは一つも重複しませんが、HDVとは4銘柄が一緒です。
上位10銘柄で約24%を、残りの76%程度は他の404銘柄に分散されています。
セクター割合について

金融、ヘルスケア、一般消費財が上位3セクターとなりますが、他の高配当ETFと比べると比較的満遍なくセクター分散されている様に見受けられます。
SPYDの様に不動産(リート)が高い訳でもなく、HDVの様にエネルギー、通信が高いわけでもありません。
VYMならではの特徴としては、テクノロジーと一般消費財の割合が御三家としては一番大きいでしょうか。
セクターが大きく被らないという点で考えると、SPYDやHDVとの併用は大いに有効であると考えます。
併用の有用性や御三家比較については、こちらの記事をご覧ください。
おわりに

VYMは高配当ETFとしては、これ一本で幅広い分散が効いており、下落耐性もある優秀なETFであると考えます。
分配金利回りはそこそこでいいから安定感を取りたい方にはちょうど良いETFと言えるでしょう。
ただ、税引後の利回りは3%を下回り、不労所得を形成していく上ではややパワー不足感は否めません。
しかしながら、経済ショック時でも比較的減配を抑えながら分配金を出してくれる点は大きく評価するべき事だと思います。
私はVYMをコア運用はしておりませんが、優秀なETFである事は間違いなく、長期投資を視野に増配率等を加味しながら運用すれば十分FIREに貢献できるETFであると言えます。
サテライトとしてVYMについてもコツコツ積み上げていきたいと思います。
・高配当(御三家では一番低い)
・414銘柄で構成(分散投資効果大=安定感)
・経済ショック時の暴落耐性が高い=安定感
・不労所得の形成にはややパワー不足(長期投資と増配率でカバー)
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という事で以上となります。ありがとうございました。
投資は個人の責任で、納得がいくまで調べてからする様にしましょう。
いつかはFIRE!
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兼業投資家30代。
共働き+夫婦で投資。
就職⇒海外勤務を希望し英語を猛勉強⇒米駐在2年⇒FIRE(経済的自由と早期退職)に影響を受ける⇒資産運用しつつ投資ブログを運営。
投資歴は5年。
SPYD,HDV,QQQ,VIG,楽天VTI積立中。
最近不動産投資も勉強中。
バリスタFIRE(サイドFIRE)を目指してます。
当初5000万円の資産形成を目標とします。
キャンプが趣味。最近ソロキャンに興味が湧いているが妻の許しは得られない。