過去のウイルス発生が株式市場にどの様な影響をもたらしたのか

新型コロナウイルスで大きな経済ショックを受けていますが、過去のウイルスはどうだったのかな?

この記事では、過去に発生した他の感染症(SARS,エボラ出血熱、鳥インフルエンザなど)の発症時に市場がどの様なパフォーマンスであったかをまとめています。

【読んでほしい人】

・個人投資家

・FIREを目指している人

 

 過去のウイルス発生が株式市場にどの様な影響をもたらしたのか

過去のウイルス発生が株式市場にどの様な影響をもたらしたのか

昨年12月に中国の武漢で発生した新型コロナウイルス(COVID-19)は世界中へ急速に広まり、5月2日時点では338万人以上が感染し、少なくとも23万人以上が死亡しています。

WHO(世界保健機構)は3月11日、新型コロナウイルス感染拡大はパンデミック(世界的な大流行)に相当すると表明しています。

一連の混乱により、日本や米国をはじめ世界中で株価が暴落する経済ショックに陥っており、2008年のリーマンショック以来の下落率を記録しています。

リーマンショックとは

リーマン・ショックとは、2008年9月15日に、アメリカ合衆国の投資銀行であるリーマン・ブラザーズ・ホールディングス(Lehman Brothers Holdings Inc.)が経営破綻したことに端を発して、連鎖的に世界規模の金融危機が発生した事象を総括的によぶ通称である。

約17カ月でNYダウは50%以上下落した(S&P500はマイナス56%)

(出典:ウィキペディア)

 

以下のグラフは、過去のNYダウの1日の最大下落幅を1位~10位までランク付けしたものです。

ご覧の様に、今年に入ってから大きく下落している様子が伺えると思います。

この様に、コロナウイルスによる影響は株式市場に大きな影響を与えていると言えます。

では、過去の他の感染症が発生した時、市場はどの様な動きをしたのでしょうか。

 

過去に感染症が発生した時は・・・

過去に感染症が発生した時、やはり市場はある程度ネガティブな反応を見せています。

しかし、過去のデータを参照するとそういった感染症に対して米国市場の反応が長引くことはほぼ無いようです。

下の表をご覧ください。

過去の感染症
出典:MarketWatch
https://www.marketwatch.com/story/heres-how-the-stock-market-has-performed-during-past-viral-outbreaks-as-chinas-coronavirus-spreads-2020-01-22

上の表は各感染症とその発生月、6か月後と12カ月後のS&Pの変化率を示しています。

表から伺える様に、市場は半年後には回復し上昇傾向にあります。

たとえば2003年のSARS発生時、WHOの発表によると合計で8,100人が感染し、774人が亡くなりました。

しかし、市場は半年後には14.59%上昇し、1年後には20.76%の力強い上昇を見せています。

また、2009年の新型インフルエンザ(H1N1)が発生した際、世界212か国で14,142人が亡くなり、WHOは今回の様にパンデミックを宣言しましたが、インデックスは半年後に18.72%も上昇しています。
(死亡数はWikipedia参照)

次に下のチャートをご覧ください。

過去の感染症と市場パフォーマンス
出典:MarketWatch

MSCI指数に連動したチャートと各種感染症の発生時期及びパフォーマンスを示しています。

MSCI指数とは

MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)が算出・公表する指数の総称。先進国、新興国、フロンティア市場(経済発展の初期段階にある途上国)合わせて約70カ国・地域の株式市場をカバーしている。代表的な指数として、先進国と新興国の大型株、中型株から構成されるMSCI All Country World Index(ACWI)、先進国の大型株と中型株から構成されるMSCI World Indexなどがある。多くの機関投資家や投資信託のベンチマークとして採用されている。

(出典:野村証券)

 

世界経済に連動するMSCI指数によると、感染症流行から1か月後で平均0.4%、半年後で3.1%、1年後には8.5%上昇しています。

ここまで見ると、掲題にあります「過去のウイルス発生が株式市場にどの様な影響をもたらしたのか」というテーマに対する解は以下の様になります。

過去のウイルス発生が株式市場にどの様な影響をもたらしたのか

・過去の市場パフォーマンスでは、感染症発生時にはネガティブな反応を見せるが下落は一時的なものであり、事後は右肩あがりで上昇する。

 

これはあくまで過去のパフォーマンスを鑑みた場合の結果にすぎません。

では、今回の新型コロナウイルスの場合はどうでしょうか。

 

これまでの感染症と今回の新型コロナウイルスとの違い

ウイルスの深刻度は、最終的には市場の反応を左右し、そのパフォーマンスに大きく影響を与えます。

過去のデータが大丈夫だと教えてくれても、それを鵜呑みにするのは楽観的と言わざる負えません。

 

感染症はエンデミック(地域流行)、エピデミック(流行・アウトブレイク)、パンデミック(世界流行)の3つに分けられます。

過去、パンデミックに該当するのは先ほど紹介した2009年の新型インフルエンザ(H1N1)以前だと、1968年に発生した香港かぜ(約75万人死亡)まで例がありません。

2009年の新型インフルエンザの死亡数が14,142人とパンデミックとしては比較的深刻ではなかった事を考えると、すでに23万人以上が死亡している今回の新型コロナウイルスが市場に与える影響は2009年の比ではない事は、想像に難くないでしょう。

 

日本をはじめ多くの国が入国規制を実施し、さらに中国や欧米諸国はロックダウン(都市封鎖)を実施しています。

感染症の流行を抑えるために世界中の人が外出を自粛し、イベント等を控える様になった為に様々な業種に影響が及んでいます。

各国は経済対策を行い、表面上は株価の下落を抑えていますが、アメリカで莫大な数の失業者が予想されている等、実態経済との乖離は進む一方であり、しばらくの間混乱は避けられないでしょう。

 

 おわりに

まとめ.過去のウイルス発生が株式市場にどの様な影響をもたらしたのか
まとめ

・過去の感染症発生時、市場はネガティブな反応を一時的に見せるが長続きせず、右肩上がりに上昇するデータがある。

・今回のコロナウイルスは過去の感染症発生とは一線を画しており、過去のデータを当てにするのは危険。

 

いかがだったでしょうか。

過去の感染症発生時の市場パフォーマンスを見れば、今後の動きがある程度分かるかなぁという安直な考えで記事を書きましたが、結局はどうなるか分からないという結果になりました。

それだけ新型コロナウイルスが、これまでとは常軌を逸している証拠だと言えます。

個人的方針としては十分なキャッシュフローを確保しつつ、毎月の定期積立は変わらず行い、今回のコロナショックを乗り越えていこうと思います。

今回は以上となります。

いつかはFIRE!

 

 

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