【FIREへの軌跡】2021年の投資方針

この記事は、2021年の個人的投資方針についてまとめています。
バリスタFIREを目指すインカム投資家の今年の投資方針をご覧ください。
・FIREを目指している人
2021年もすでに2週間が経過してしまいましたが、今年の個人的投資方針についてまとめていきたいと思います。
当ブログではFIREを目指し、リタイア後の生活費を賄うのに十分な不労所得を得る事を最終目標としていますが、まずはバリスタFIREに至れる不労所得の確保を目指していきます。
不労所得を得るには様々な方法がありますが、私はこの不労所得を主に株式からの配当金(分配金)から得ようと考えています。
インカムゲインとも言われますね。
このインカムゲインに軸足を置いている投資家をインカム投資家といいます。
私はこのインカム投資家に分類されると思います。
できれば、10年後くらいにはこのブログが不労所得と呼べるくらいの利益を生んでくれている事を淡く期待しています(笑)
ちなみに我が家(妻)の方針として、フルインベストはしておりません。
生活防衛費や定期預金等の無リスク資産を十分に確保した上で投資をしています。
では、具体的な投資方針について触れていきましょう。
支出の把握と最適化
支出の把握と最適化については、投資方針というよりその前提条件といった立ち位置になります。
投資をする上で、まずはこの支出の把握と最適化をする事が最も重要であるといっても過言ではないと思います。
ある意味、効果的かつ即効性のある投資です。
要は固定費の見直しと削減、浮いた分を投資にまわすという言葉にすると簡単な作業です。
しかし、多くの方はできていないのではないでしょうか。
2020年は徹底的に支出の把握と最適化を図りました。
その結果、コロナ禍で低迷した市場に積極的に投資を行い、満足のいく資産増加を達成する事ができました。
しかし、ここで注意すべき点があります。
あまりにも質素・倹約に走りすぎると幸福度を下げる事になりかねません。
FIREムーブメントの心構えに「今をないがしろにしてはいけない」というのがあります。
FIREムーブメントには犠牲がつきものです。
貯蓄率を最大化するために生活費を切り詰めたり、欲しい物や旅行等を我慢したり、車は中古ですましたりと色々な具体例が挙げられます。
私はキャンプが趣味なので車はどうしても大きいものが欲しいですし、必要であれば新しいキャンプギアも購入します。
その分といってはなんですが、携帯は格安シムを使っていますしコンビニは極力利用しません。自動販売機を使う事は稀で、普段はポットにお茶かコーヒーをいれて携行しています。
削減できるものとそうでないもののメリハリがしっかり分かれています。
個人個人でその内容は大きくかわってくるでしょうし、譲れない点も各々違うでしょう。
2021年も、「今をないがしろにしてはいけない」を今一度考えつつ、支出の把握と最適化に取り組んでいきたいと思います。
コア・サテライト投資
コア・サテライト投資をご存じでしょうか。
これまでもこの投資戦略を利用してきましたが、あらためて紹介したいと思います。
コア・サテライト投資(戦略)は、その名の通りポートフォリオを「コア(核)」と「サテライト(衛星)」の2つに分けて考えます。
時間軸で投資対象を捉え、より長期的視点で運用するものをコアとし、より短期的な運用で利益を狙っていく方をサテライトとし、この双方を同時運用・保有することを意味します。
この投資戦略を利用するメリットについて、バンガード社の記事が大変参考になりました。

https://www.vanguardjapan.co.jp/docs/investment-resources/2013core-satellite-investing-guide.pdf
この投資戦略を念頭に、高配当ETF及びVT(オールカントリー)をコアにポートフォリオを形成し、サテライト的にグロース株への投資を行っていきます。
通常、伝統的なコア・サテライト戦略では、コア資産は低コストな長期投資で構成されるのが一般的であり、インデックスが最適であるとされます。
私のコアの場合、VTはオールカントリー・インデックスになりますのでコア・サテライト戦略としては常識的とされますが、高配当ETF(SPYD、HDV)を同じくコアとするのは一般的ではないと思われます。
しかし、どちらも低コストですし、超長期的に運用しつつインカムを享受し続けるつもりですので、これをコアとしてなんとするのかというのが、私個人の考えです。
あくまで私個人の考えであり、私個人の投資方針であることをご了承ください。
2021年も引き続き、このコア・サテライト投資を続けていきたいと思います。
ハイブリッド投資
私はインカム投資家を自称していますが、その投資実態はハイブリッド投資に近いと思います。
では「ハイブリッド投資」ってなんでしょう?
高配当銘柄を中心にインカムを積み上げていく投資家はインカム投資家と言われます。
VTIやVTなどインデックス(指数)に投資していく投資家はインデックス投資家と呼ばれますね。
先ほどのコア・サテライト投資に若干通じるものがありますが、どちらにも手を出している人はハイブリッド投資をしているという認識であり、まぁ・・・私の事ですね。
「ハイブリッド投資」という言葉に市民権があるのか分かりませんが、ツイッターを見ていると結構使っている人はいる様です。
ハイブリッド投資のメリットは資産形成に対する安定感と出口戦略の分かりやすさにあると思います。
インデックス投資で比較的円滑かつ安定感のある資産形成を可能とし(もちろんリスクはあります)、インカム(高配当)投資でインカムを積み上げていく事によって目標とする毎月のキャッシュフローが読みやすくなります。
インカムの積み上げは私にとってはモチベーションアップに繋がり、副次的な効果ももたらしてくれます。
FIREが近づくにつれて、インデックスとインカムの比率を調整していってもいいですし、資産形成で大きくなったインデックス資産はそのままにしておき、トリニティ研究で提唱されている「4%ルール」を利用しながら切り崩していき、インカムと同時運用していく事もひとつの出口戦略としてありだと思います。
トリニティ研究とは
財務、投資アドバイス、退職計画において、トリニティ研究は、トリニティ大学の財務の3人の教授による影響力のある1998年の論文を参照するために使用される非公式の名前です。これは、株式を含み、時間の経過とともに不規則に成長する退職ポートフォリオから「安全な引き出し率」を決定しようとする研究のカテゴリーの1つです。
引用:wikipedia
要約すると、インデックス投資で保有資産を運用する上で年間に何%までなら元本を維持したまま資金を取り出せるかという事です。
そしてその数字こそが4%と言われており、この理論を利用してインデックス投資で資産運用する事を「4%ルール」と言います。
この「ハイブリッド投資」について、投資家ブロガーのダルクさんという方がとても分かりやすく解説されている記事がありますので、紹介させていただきます。
2021年も引き続き、このハイブリッド投資を続けていきたいと思います。
日本株
2021年に入ってからも日経平均は調子がいいですね。
すでに28,000円を超えており、去年の最安値から考えると1年足らずで12,000円くらい上昇していることになります。
ここ数年では考えられない様な上がり方をしています。
大きく調整する局面はあるかもしれませんが、年内に30,000円を突破するかもしれませんね。
私の日本株ポートフォリオは高配当銘柄が中心なので、あまりこの上昇の恩恵に預かれていませんが、それでも去年の暴落時に比べれば大きく含み損を減らし、含み益が見えてくるところまで回復しました。
依然として含み損を抱えている事は秘密です(毎月公開してます)。
今年の日本株の投資方針としては、あまり大きく買い増す予定はなく、むしろ今ある銘柄を取捨選択してポートフォリオの整理を行っていくつもりです。
高配当かつ株主優待が期待できる銘柄を残し、それ以外は逐次様子を見ながら売却して米国株へ回します。
購入予定として、妻名義でオリックスをあと100株考えていますが最近一気に株価を上げてしまったので今は保留中です。
調整局面で大きく値を下げる事があれば、上記の条件に見合う高配当銘柄を購入するかもしれません。
あとは願望になりますが、VYMの様に分散が効いて低コストの日本版高配当ETFとかできれば是非購入してみたいですね。
日本株より米国株を優先する理由は次項で触れます。
米国株
去年の米国株はコロナショックにおける大暴落から力強く上昇し、1年足らずで回復さらに高値更新を達成しましたね。
去年から大きく米国株を買い増してきた私のポートフォリオもその恩恵を享受できており、去年頭に掲げた「米国株の保有割合を増やす」という投資方針が間違っていなかった事を証明してくれました。
2020年始めの保有ポートフォリオにおける米国株の割合は15%程度でしたが、現在は83%程度まで増大しています。
今年も引き続き米国株を中心に投資をしていくつもりです。
日本株より米国株を優先した理由は以下の4点です。
・給料を日本円でもらっている
・無リスク資産を1,000万円ほど日本円で保有している
・人口動態を考慮(日本は減少傾向。米国は上昇傾向)
・VTをコアにしている(間接的に日本にも投資)
あくまで現時点での資産額や情勢から判断しています。
資産が膨れ上がれば考え方も変わるかもしれませんし、米国が衰退することや日本が移民を受け入れる事だってあるかもしれません。
2010年代はみなさんご存じの様に米国1強といっても過言ではなく、今日の米国株投資ブームを引き起こす温床にもなったと思います。
しかし、2000年代は新興国株の方が圧倒的にパフォーマンスがよく、米国株は低迷していました。
では2020年代はどうなるでしょうか?
答えは誰にもわかりません。
未来の事を正確に予想する事は難しいので、近い将来を見据えつつ臨機応変に対応してきたいですね。
とりあえず今年は米国株を中心に投資をしていきますし、ヘッジとしてVTの割合も増やしていく予定です。
また、米国株については個別株ではなく、ETFでの購入を基本方針としていきます。
去年は個別銘柄にも手をだしていましたが、銘柄分析や監視等手間がかかる割にはあまり成果がでず(投資センスの問題)、自分には割に合わないと撤退しました。
せっかく米国株には低コストで優良なETFがたくさんあるので、これを利用しない手はないと個人的には思います(個別銘柄で成果をだされている方を尊敬しています)。
これらを念頭に、コア・サテライト投資を基礎戦略として高配当ETFのSPYD,HDV及び全世界インデックスのVTの3つをコアにして定期積立をしていきます。
サテライトとしてQQQ,ICLN等を購入する予定です。
他にも興味が湧くテーマ型のETFがあれば投資するかもしれません。
宇宙テーマとか興味津々ですし、ちょっと勉強してみたいと思います。
VIGについても継続的に購入していく事を考えており、サテライトというよりコアよりの運用になっていくと思います。
正直超長期で保有するかどうかと言われればまだ迷っている点はあります。
VIGをすべて売却してVTと一本化しようと考えた事もありますが、やはり連続増配と財務健全性を重視したETFはFIRE達成後の心強い戦力になってくれる事が予想できます。
将来的にVIGもコアとして運用していくことになるかもしれません。
これらを定期的に買い増していき、買い場のタイミングがあれば大きくスポット買いに踏み切ろうと考えています。
あわせて投資信託でも米国株にインデックス投資をしています。
月67,000円(iDecoを含む)、年間80万程を投資信託を利用して米国市場へ投資していきます。
これらを総合して、予定では今年1年で350~400万ほどの買い増しを考えています。
コモディティ(金)の導入
今年はこれまで投資対象にしてこなかったコモディティにも手を出したいと考えています。
というかすでに手を出しました(笑)
先日、金ETFのIAUを30株購入しました。
コモディティのメリットはリスクヘッジになる事が一番に挙げられます。
暴落相場では株式から資金が抜け、「モノ」として残る金などのコモディティに資金が流れる傾向があります。
これによりポートフォリオ全体としてのリスク分散が狙えます。
また、株式が暴落して逆相関になりやすい金が上昇したタイミングで売却し、その売却益で安値で株式を購入するといった手段が取れます。
私はリスクヘッジという観点より、どちらかという後者を目的に金を仕込んでいければと考えています。
金自体は複利効果もなく、配当金等のキャッシュフローも生み出さないのであまり多くを保有するつもりはありません。
ポートフォリオの2~3%程度を目安に買い付けていきたいと考えています。
金価格自体の展望はどうでしょうか?
通常金価格は長期金利が上がれば下がる傾向にあります。
またインフレ対策にもなる金はドル安が加速すれば上昇する傾向にあります。
以上の事を踏まえると、直近ではどちらに転ぶかよく分からないというのが実情です。
周期的には他のコモディティ同様上昇トレンドにある様なので、じっくり見守っていきたいですね。
おわりに【2021年の投資方針】

・支出の把握と最適化の継続
・コア・サテライト投資戦略
・ハイブリッド投資の継続
・日本株ポートフォリオの整理
・米国株を中心に投資
・コモディティ(金)の導入
今回は以上となります。
今後もFIREを目指してコツコツと積み上げていきます。
いつかはFIRE!
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投資歴は5年。
SPYD,HDV,QQQ,VIG,楽天VTI積立中。
最近不動産投資も勉強中。
バリスタFIRE(サイドFIRE)を目指してます。
当初5000万円の資産形成を目標とします。