5,000万円を貯める具体的な方法

前にFIREを達成するためには最低でも5,000万円程度は必要であると紹介しました(もちろん個人差があります)。

今回は金融資産5,000万円を達成する為のシミュレーションを具体的にしてみたいと思います。

この記事は

FIRE達成のために必要とされる5,000万円の金融資産を現実的につくろうと考えた場合の、具体的な方法について書いています。

 

 5,000万円を貯める具体的な方法とは

5,000万円は大きな金額です。

定期預金等の無リスク資産運用では時間がかかりすぎ、FIREを目指す上では適しません。

したがって、どうしてもリスク資産である株式投資等が選択肢になってきます。

積極的に信用取引によるキャピタルゲインを狙っていったり、仮想通貨やFXによって一気に資産を増やす事は可能ですし、実際にそうやっている人はいます。

しかし成功している人はほんの一握りですし、ギャンブル要素が強すぎます。

資産を増やそうとして負債が増えてしまっては本末転倒ですね。

今回はその中でも現実的かつ早めにFIREを達成できる手段として次の3つについて考えたいと思います。

▶資産を増やす3つの方法

1.高配当株式投資のみの場合

2.投資信託のみの場合

3.高配当株式投資と投資信託のハイブリット式

 

 高配当株式投資のみの場合

まずは資産形成する為の手段を高配当株式投資のみでシミュレーションします。

投資に回せるお金をすべて高配当株式の購入にあてていきます。他の投資商品には目もくれません(笑)

【運用における条件】

高配当株式に投資する

②税引後の配当利回りを4%とする

③配当で得た利益はすべて再投資にまわす

 

それではシミュレーションしていきます。

まず、1年間に投資に回せる額と5,000万円達成に要する年数の相関図を下に示します。

年間投資額:100万円で29年
      150万円で22年
      200万円で18年
      250万円で15年
      300万円で13年

上のグラフの様に、当然ながら年間の投資額が増えれば増える程、より早く5000万円を達成します。

年間100万円の貯金では複利の力を使っても29年も要してしまいます。
23歳就職で52歳でFIREという事になりますね。

 

年収500万円独身のケース

ではモデルケースとして、年収500万円独身サラリーマンの場合を想定してシミュレーションします。

副業をせず、給与所得のみで年収500万円の方の想定手取り額は約390万円程度になります。
支出の最適化を図り、慎ましい生活をしたとすれば年間の支出額は200万円程度になります。

 

したがって、それ以外のお金(約190万円)をすべて投資に回した場合(あくまで仮定)、以下の様になります

年間190万円と全配当金を投資に回した場合のシミュレーション

配当金を再投資に回すので、年を追うごとに年間の投資額が増えていきます。
またそれに応じて年間の配当所得もうなぎ上りです。

19年目(正確には18年と4か月目)に5,000万円に達成する計算です。
大卒で就職した場合、41歳でFIREという事になりますね。

ひと月あたりの配当所得を増やしたいのであれば、もう少し仕事を頑張ってからFIREするという選択肢もあると思います。

実際アメリカではFIREにもいろいろなスタイルがある様です。

 

通常は60歳で定年という事を考えれば、これでも十分すぎるくらい早いとは思いますが、さらに早いFIREを目指すとなると単純に年収をあげるか、副業等で給与所得以外の収入が必要となります。

 

高配当株式投資のメリットとデメリット

高配当株式投資は配当金を受け取る事が目的でありますが、その配当金にはメリットとデメリットがあります。

メリットとしては、配当金をもらう事によるキャッシュフローの発生です。
つまり手元に現金がある状態、すぐに現金を使える状態にあります。

投資信託では利益は得られても手元にはないのでキャッシュフローにはなりません。

シミュレーションでは配当金を全額再投資に回していますが、結婚等のライフステージの変化や緊急でお金が必要になった時に、すぐに使えるまとまった資金を配当金で得られる事は精神的に余裕をあたえます。

またキャッシュフローの増加はそのまま保有資産が増加していっているという実感につながります。

あわせて定期的に入ってくる不労所得によりFIRE後の生活をイメージしやすくなるというメリットもあります。

次にデメリットについてですが、なんといっても税金です。

配当金という特性上、取得する際にはかならず税金が発生します。
それを再投資するとすれば税金分損をしている事になります。

これが投資信託であれば分配金が出ても累投(累積投資)を選んでおけば、税金がかからず再投資してくれます。

また、ETFならともかく個別銘柄を選定する際はある程度自分で勉強する必要もありますし、投資信託と比べてリスクも高まります。
このあたりは人それぞれにあるリスク許容度に左右されるのではないでしょうか。

今回は配当利回りを4%としていますが、実際問題で現実的に維持できる水準がこのあたりになってきます。

配当利回りが多いに越したことはありませんが、基本的に配当利回りが異様に高い銘柄は罠銘柄である可能性があり、リスクが高い投資になります。
私も失敗を経験しています。

投資信託であれば、これ以上のリターンを期待する事はまだ現実的にあり得ると思いますが、高配当株式投資ではその限りではありません。

 

まとめ(高配当株式投資のみの場合

高配当株式投資のみの場合

・投資額に応じて目標資産の達成は早くなる。

・資産形成を加速させるために給与所得の増加または副業等による別の収入源が必要

【メリット】
 キャッシュフローにより、急な出費に対応可
 精神的な安定と資産増加の実感
 FIRE達成後の配当金生活をイメージしやすい

【デメリット】
 配当金に税金がかかるため、福利の力を最大限に使う事ができない
 投資信託に比べてお手軽感が下がり、リスクもやや増える
 配当利回り4%程度が上限でパフォーマンスに限界がある

【参考記事】

不労所得の第一歩! 高配当株式投資とは【FIRE】

 

 投資信託のみの場合

次に資産形成する為の手段を投資信託のみでシミュレーションします。

【運用における条件】

①投資信託(ノーロード、信託報酬0.2%以下、インデックス投資)

②運用利回りを4%とする

③投資方法は累投を選び、分配金は再投資するものとする

 

投資信託についてはシミュレーターが証券口座等のサービスでありますので、それを利用します。

ではまず、年間投資額と必要年数の相関図について先に触れたいと思います。

上のグラフの様に、年間の投資額が増えれば増える程、より早く目標額に達成します。
税金がかからない分やや目標達成に要する期間が短いです。

高配当株式投資のみの場合では、年間100万の投資で29年かかっていましたが、投資信託のみの場合では27年7か月と1年以上短縮しています。

年収500万円独身のケース

では先ほど使ったモデルケースを同じように当てはめてシミュレーションしてみます。
するとこの様になります。

年間190万円なので、月の投資額を158,000円とします。

出典:楽天「積立かんたんシミュレーション」

ちょうど18年で目標達成となりますね。
高配当株式投資のみと比べて約4か月ほど早く目標を達成しました。
これを大きいと取るか小さいと取るかはその人次第ですね。

投資信託のメリットとデメリット

投資信託のみの場合のメリットは、何度も出ていますが分配金を累投すれば税金がかからず複利の力を最大限に使う事ができます。

くわえて、投資のプロに信託するので、自分で銘柄を選ぶ必要もなくお手軽ですし、インデックス投資を選んでおけばリスクも比較的少ないでしょう。

また、今回は利回りを4%としましたが、投資信託ではそれ以上のリターンを期待する事も可能です。
高配当株式投資ではこれ以上のリターンを期待する事は現実的に厳しいものがあります。

仮に5%/6%で運用できた場合を、参考までに以下に示します。

リターン4%、5%、6%時の必要年数を比較

グラフの様に複利の力は運用年数に大きく左右されますので、年間100万円を投資した場合の差異が最大になっています。

4%と6%では4年強も5000万円到達期間に差がでます。

次に投資信託のみのデメリットとしては、キャッシュフローがない事です。

証券口座の中で資産が増えていってる事はわかりますが、手元にあるお金ではないので実感が沸きづらいのが実情です。

また急な出費等に対して即座に対応する事も困難です。

そしていざ解約しようとした場合にはやはり税金がかかります。

積立NISAを併用すればある程度の税を軽減できますが、5000万円を貯めようという人にとってはとてもカバーできません。

投資信託も解約時には税金がかかる事を把握しておかなくてはいけません。

 

まとめ(投資信託のみの場合)

投資信託のみの場合

・投資額に応じて目標資産の達成は早くなる

【メリット】
 累投により複利の力を最大限に発揮する事が可能
 プロに任せるのでお手軽かつ、インデックス投資ならリスクを軽減できる
 目標以上のリターンを期待できる場合もある

【デメリット】
 キャッシュフローがない
 急な出費に対応しにくい
 資産増加の実感が薄い
 解約時には税金がかかる

 

 高配当株式投資と投資信託のハイブリット式

最後は、両方運用してしまおう、という方法です。

これがおそらく最適解ではないでしょうか?

両方のおいしいところを合わせていこうという事ですね。

私はこの方法で今後の資産形成に取り組んでいくつもりです。

問題は高配当株式投資と投資信託の投資割合についてです。これは人それぞれ資産形成に対する考え方やリスク許容度等がありますから、上の2つのメリット・デメリットを考慮して個人毎に考えていただければと思います。

人によっては積立NISAの枠内いっぱいまでを投資信託で運用し、それ以外は高配当株式で運用したり、IDECOを併用してさらに投資信託を積み立てたりなど、いろいろできるのではないでしょうか?

ちなみに私の場合を紹介しますと

高配当株式投資:投資信託=4:1

以上のような割合で、当面は資産を形成していきます。

 

たとえば月10万円を投資するとすれば、高配当株式に8万円、投資信託に2万円を投資するといった具合になります。

この割合であれば、キャッシュフローを十分に確保しながら、ある程度は複利の恩恵を得ることができます。

このキャッシュフローに関する考え方には人それぞれあると思います。

あくまで私の体感ですが

配当金という不労所得を実際に得ると、数値以上に精神的な恩恵があります。

気持ちの話なので説明しづらいのですが、目に見える形でお金が定期的に振り込まれ、しかもそれが給与所得ではなく不労所得である事が心に大きく作用します。

 

みなさんもぜひ不労所得を得る気持ちを体感してほしいと思います。

 

 おわりに

まとめ

・高配当株式投資、投資信託にはそれぞれメリットとデメリットがある。

・高配当株式投資と投資信託のハイブリット式が最適解

・より多くの資金を投資に回すため、支出の最適化が必要

・給与所得のみの資産形成には限界があるため、早期のFIRE達成の為には副業等の別の収入源が必要

 

 最後に

いろいろ紹介しましたが、投資にはリスクを伴います。

たとえ明日突然会社が無くなっても、ある程度生きていけるだけの最低限の貯蓄はリスク資産とは別に保有しておくべきです。

そのためにも支出の把握と最適化は大変重要です。

【参考記事】

支出の把握と最適化【資産形成の大前提】

 

リスク資産と無リスク資産を適切に切り分けて上手に資産運用していきましょう。

 

今回は以上となります。ありがとうございました。

いつかはFIRE!

 

 

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